コンテンツへスキップ
カテゴリに戻る
都市伝説 8分で読めます

【フランク・アバグネイル】ーー彼の本当の「最大の詐欺」は、若い頃の犯罪じゃなかった

結論と選び方のポイントから先に確認できます。

【フランク・アバグネイル】ーー彼の本当の「最大の詐欺」は、若い頃の犯罪じゃなかった
結論

16歳で家を飛び出し、パイロットになりすまし、医師になりすまし、弁護士にまでなりすました男がいる。

この記事で比較できること
  • 証人が、被告人と同一人物だった
  • 「実話に基づく」というテロップの、本当の意味

広告・PR表記

この記事には広告・PR・ リンクを含みます。商品・サービスの購入や申込みなどにより、サイト運営者に報酬が発生する場合があります。 記事内には提携リンクを含む場合があります。リンク先での購入等により、サイト運営者に報酬が発生することがあります。

最終確認 · 読了目安 5分

証人が、被告人と同一人物だった

16歳で家を飛び出し、パイロットになりすまし、医師になりすまし、弁護士にまでなりすました男がいる。

フランク・アバグネイル・ジュニア。映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の主人公のモデルとしても知られる人物だ。

しかし、彼が本当に成し遂げた最大の詐欺は、10代の頃の犯罪そのものではない。もっと後になって、はるかに長い時間をかけて、静かに実行されたものだった。

「実話に基づく」というテロップの、本当の意味

映画の冒頭には「実話に基づく」というテロップが流れる。多くの観客は、この一文を疑わずに受け取る。

しかし、この物語の元になっているのは、1980年に出版された、彼自身の自伝小説『世界をだました男』だ。

つまり「これは実話です」と証明しているのは、記者でも、第三者の調査機関でもない。他でもない、詐欺師本人なんだ。

証人が、被告人と同一人物である。この時点で、この物語の信頼性は、本来もっと慎重に扱われるべきものだった。

関連動画

1978年から続く、検証の歴史

実際、この違和感は、映画の公開よりもずっと前から、指摘され続けてきた。

1978年、サンフランシスコ・クロニクル紙の記者が、アバグネイルの語る話を検証し、その多くが事実と食い違っていることを、記事として発表している。

以降も、彼の語る話の矛盾を指摘する記者やジャーナリストが、何人も現れた。2020年には、ジャーナリストのアラン・C・ローガンによる著書『The Greatest Hoax on Earth』が、こうした調査を集大成する形で出版されている。

しかし、インターネットが存在しなかった時代、こうした地道な検証記事は、世間にほとんど広まらなかった。

代わりに、彼自身が語る、巧みで魅力的な法螺話の方が、人々の記憶に強く残り続けた。

映画で最も有名なエピソードの、実際の姿

ここで、映画の中でも最も有名な場面の一つに、目を向けたい。

パイロットになりすまし、銀行や航空会社を相手に、鮮やかな詐欺を働いていた頃の話だ。映画では、少年フランクが大きな組織を出し抜いていく、痛快な冒険として描かれている。

しかし、検証によって明らかになった実際の出来事は、これとはかなり違う。

彼が本当にしていたのは、大きな組織を相手にした、知恵比べのようなものではなかった。

トランス・ワールド航空のパイロットを装った彼は、ポーラ・パークスという一人の客室乗務員に対して、ほとんどストーキングと言えるほどの勢いで、交際を迫っていたとされる。

彼女が実家のあるバトンルージュに帰省すると、彼もそのまま同行した。彼女自身は、彼にそれほど心を開いていなかった。しかし彼女の家族は、彼のことを温かく信頼し、親切に迎え入れた。

アバグネイルは、その恩を、仇で返した。彼女の家族の小切手を盗んだのだ。

華やかな伝説の裏にあったのは、銀行やホテルを相手にした冒険譚ではない。自分を信じてくれた恋人の家族への、個人的な裏切りだった。

逃走劇も、追跡者も、大部分が作られたもの

そしてもう一つ。映画で描かれる、FBIに世界中を追われながらの、あの華やかな逃走劇。

これも、その大部分が誇張だったとされている。実際には、彼はその期間の大半を、すでに刑務所の中で過ごしていたことが分かっている。

さらに、映画の中で彼を執念深く追い詰めるFBI捜査官、トム・ハンクスが演じたカール・ハンラティというキャラクターも、実在する一人の人物ではない。

フランクを実際に追っていた、複数の捜査官たちを組み合わせて作られた、完全な創作上の人物だとされている。

一つだけ、信憑性の高いディテールもある

興味深いのは、すべてが虚構というわけではない、という点だ。

映画で描かれる小切手詐欺の具体的な手口――銀行の窓口で聞き出した決済番号の仕組みを利用し、自分の口座番号を印字した空白の預金伝票を、銀行の本物の伝票の束に紛れ込ませる、という手法は、実際に彼自身が、逮捕後の講演で語っていた内容とされており、比較的信憑性が高いと見られている。

嘘だらけの伝説の中に、こうした「本当らしい」具体的な細部が混ざっているからこそ、この物語全体が、実際以上に真実味を帯びて見えてしまう。これも、優れた詐欺の構造そのものだと言える。

積み重なった脚色が示す、一つの構図

一つ一つの脚色は、映画的な演出として、それほど大きな問題に見えないかもしれない。

しかし、これらを積み重ねていくと、一つの構図が見えてくる。

彼が10代の頃に行った小切手詐欺そのものは、逮捕され、服役することによって、もうとっくに終わっている。

しかし、その後の人生において、彼は別の詐欺を、もっと巧妙に、もっと長い時間をかけて、実行し続けていた。

自分の物語を誇張し、地道な検証記事の存在を巧みにかわしながら、何十年もかけて、世界中の人々に、その伝説を信じ込ませ続けるという詐欺だ。

この詐欺は、成功した

そして、この後年の詐欺は、成功した。

彼の物語は、スティーヴン・スピルバーグ監督によってハリウッド映画になり、世界的な興行的成功を収めた。彼の名前は、伝説的な天才詐欺師の代名詞として、世界中に定着している。

10代の頃の犯罪は、被害額も、活動期間も、限られたものだった。しかし「自分自身の神話を作り上げる」というこの詐欺には、明確な期限がない。

映画がヒットし続け、配信され続ける限り、この物語は、過去の検証記事の存在を知らない、新しい世代の観客の中に、今もなお、静かに広まり続けている。

さらに詳しく見る

まとめ

  • フランク・アバグネイル・ジュニアは、10代でパイロット・医師・弁護士になりすました、伝説的な詐欺師として知られている
  • 映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』が「実話に基づく」とする根拠は、他ならぬ本人が書いた自伝である
  • 1978年以降、複数のジャーナリストによる検証で、彼の語る話の多くに裏付けがないことが指摘され続けている
  • パイロットになりすましていた頃の実際の行動は、恋人の家族への交際の押しつけと、その家族の小切手を盗むという、個人的な裏切りだった
  • 「FBIに世界中を追われた」逃走劇や、彼を追う捜査官のキャラクターも、大部分が創作・誇張とされている
  • 一方で、小切手詐欺の具体的な手口の描写は、比較的信憑性が高いとされ、これが物語全体の真実味を支えている

10代の頃の詐欺は、服役によって、とうの昔に終わっている。

しかし、自分自身の物語を誇張し、それを世界に信じ込ませ続けるという、もう一つの詐欺には、期限がない。

その詐欺は、この映画がヒットし続ける限り、今もなお、静かに続いている。

判断材料をもう少し増やしたい人向けのリンク

おすすめ

AmazonのオーディオブックAudible

AmazonのオーディオブックAudible

読んでみる

Amazon

関連作品・グッズをAmazonで見る

本文で扱う「積み重なった脚色が示す、一つの構図」などのDVD・Blu-ray・グッズをAmazonで探せます。

Amazonで関連作品を見る


※ 本記事はAIを活用して生成・整理されたコンテンツを含みます。掲載情報は執筆時点のものです。最新情報については各公式サイトをご確認ください。

18+ R18コラム(18歳以上向け)